バセドウ病とアトピー性皮膚炎の話
2016/09/13
私は小さい頃からのアトピー性皮膚炎で、
大人になってからもずいぶん悩まされています。
この手の疾患はいろいろな情報が溢れています。人によって症状はさまざまだし、悩みが深いこともあって、情報が付け入るスキが生じやすいもののような気がしている。だから何が効くよとか、何で治ったとか、何でよくなる...っていう文言の入った情報には、「あー。」という程度に、冷静かつ生温かい目で見守るようにしています。私自体がそういう感覚なので、この記事はそういう類の、そういうつもりのものではない、ということだけはわかっていただきたいです。(はい、前置き終わり。)
そんな私が驚いているのが、甲状腺を摘出した後、アトピー性皮膚炎がだいぶ軽くなって楽になったこと。
そのために手術したわけではないので、これは偶然の産物としてありがたく享受しているものですが、先生に聞いたところ「そういうことも十分あるよ。」とのこと。
一つはチウラジールを使わなくてよくなったことだと思われます。
抗甲状腺薬のメルカソールやプロパジール、チウラジールをのみはじめると、約一〇パーセントの患者さんが皮膚のかゆみや発疹に気づきます。軽い皮膚症状は、抗甲状腺薬の副作用として最も多いものです。この場合、抗ヒスタミン剤(かゆみどめ)をのむだけで数日のうちにおさまってしまうことが多いので、あわてずに主治医に相談してください。程度によってはプレドニンなどのステロイド剤が必要になることもありますが、これらの薬を使わなくても自然に消えてしまうこともあります。」定期間がすぎるとうそのようにかゆみが消えて、抗甲状腺薬による治療をつづけることができます。
出典:こんな副作用に気をつけよう | 医学翻訳サービス
もともとアトピーで肌荒れがある私は、赤い発疹などがどこかしらに発生するのは常の状態でした。なのでそれがチウラジールが原因のものなのか、アトピーでのことなのかはわからなかったんですよね。上の記事にもある”抗ヒスタミン剤”もアトピーの痒みを抑えるものとして服用していたけど、チウラジールと関係あるとは思っていなかった。だから、正確にはチウラジールをやめたから症状が軽くなったと言っていいのかはわからないんですが。ただ、可能性のあることを止めることになった、ということだけは事実です。
もう一つは甲状腺の機能亢進は自己免疫疾患で、アトピー性皮膚炎も免疫系の疾患なので影響しあうとのことを先生に言われました。バセドウ病がひどくなってくるとアトピーもひどくなることはあるし、逆にアトピーがひどくなるとバセドウ病にも影響があるのだと。ということはもちろん、甲状腺なき今、アトピーも楽になったというわけです。
これについては、ネットではそれらしい情報は拾えなかったけど(ネットの情報もアヤシイものも多いので何でもかんでも拾えないですよね。)、先生にもっと詳しく聞けば専門的なことを教えてもらえるかもしれないです。(内容が深くなくてスミマセン。)でもなるほど、と思うくらいに今までもそれを実感していました、言われてみれば。私の場合はストレスからどちらか(もしくはどちらにも)影響していたと思うんですが。
ともかくアトピーは軽くなっただけで、もともとアレルギー反応が強いし治るものじゃないけど、でもうれしいですよね。なので誤解を恐れず(あくまでこんな変化もあったんだよーという程度に)記事にした次第です。